2024年9月4日(水)金沢市石引商店街「コトノハ」で、皆さんとお会いする。

 1日に訪れた「コトノハ」さんにお邪魔する。私の来館時間は、12時4分だったと後でお店番をする出村真妃さんに教えて頂いただいた。名前の漢字表記を真紀とよく間違えられるし、真の妃(きさき)だと名前負けしてしまうので、真紀に変えようかなと仰る。いやいや名前負けなどしておられません。真妃さんがおられるから、「community&library コトノハ」は成り立っているように思います。「community」は、まさに真妃さんが繋げるコミュニティです。「library」も真妃さんが図書一冊一冊を把握し、図書をレスペクトすることで成り立っていると思いました。
 コトノハの前には、「上石引」のバス停があります。図書館の前には木のベンチが並べられていて、バスを待つ人は、そこに座りながら、おしゃべりをしています。商店街の屋根があるので、とても快適な場所です。正面は全面ガラス張りになっているので、図書館内のプライバシーを確保するためもあるのか、美術、文化、音楽、演劇など公的機関からお話会サークルのようなチラシが所狭しとディスプレイされています。コトノハがお休みの時でも、たくさんの情報が発信されています。
 ドアを開けると、そこに本棚オーナーさんのおじいさまがお使いになっておられた絵具や筆などの綺麗でどこか懐かしい貴重な品々が木製の美しい机?の上に並べられています。販売しているのですかと質問すると、「好きな人や欲しい人、有効に使って頂ける人がおられるならば、貰って頂ければ、おじいさまも、その品々も喜ぶかな。」という回答。
 水曜日のお昼なのに、満員です(「いつもこんなに賑やかな日ばかりではなくて、1人で編み物をしているような日もあるのです」と真妃さん)。左右に、本棚があって、真ん中にテーブルが置かれていて、その前に小さなテーブル?がおかれている。真ん中のテーブルには両側に三人ずつ、小さな方は一人ずつ座れるので、満員と言っても座席はマックス8。椅子を補助的に使えばさらに2・3人は座れるかも、そんな空間です。だけど、その空間がとても暖かく、居心地がいい。来ておられる方々もとてもいいんです。溶けそうな感じです。オルデンバーグの本の副題の一部に「とびきり居心地よい場所」というフレーズが使われていましたが、まさにそんな感じです。図書館の前を黄色い帽子をかぶった小学生が通り、その内何人かは、コトノハのドアを開けて、一言二言話して、さよならを言って帰っていきます。小学生は寄り道禁止のルールなのでした。本棚オーナーは、小学生から最高年齢91歳までと幅広い。オーナーさんは、真妃さんのお連れ合いの有基さん。栄光プリントという印刷会社を経営されています。有基さん繋がりのオーナーさんもおられます。ここを訪れるとそんな皆さんにお会いすることができる、素敵な場所なのです。

 

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